「障害者ってサーカス見たことあるのかな?」
私たちユニットの活動の決め手はこれでした。
私たち双子には最重度の知的と自閉を伴った妹がいますが、彼女はサーカスに行ったことはありません。
決してチャンスがなかったわけではありません。むしろ近くに幾度もサーカスが訪れることがありました。
しかし彼女だけは、どうしてもサーカスに連れていけませんでした。黙って椅子に座ってるとか…無理です。場合によっては、パニックを起こして即退場になるでしょう。
私たちツインアスピーズは、二人組なので大掛かりな仕掛けはできませんが、だからこそ小回りがきいて、会場まで足を運べなかった当事者仲間さんたちのところまでパフォーマンスを届けに行くことができます。
騒ぐ子がいて心配?元気が一番です!途中退場が申し訳ない?ずっと見てるの疲れますよね、わかります。踊り出す?大歓迎です!マイク取って歌い出す?経験済みです。かわいかったです。
当事者さんたちがリラックスして見れるのが理想です。
ついでに楽しんでいただけたら私たちは嬉しいです。
自分たちで一流と言ってしまうのはどうかと思いましたが、この考えがあるからこそ、私たちは日々、質のいいパフォーマンスを届けるための努力ができています。